エアマイクロメーターの基本情報と、弊社で設計製作可能なエアマイクロ構成品のご紹介

エアマイクロメーター(空気マイクロメーター)とは空気を利用してワークの寸法を測定する測定器です。ここではエアマイクロの基本情報と弊社で設計製作可能な構成品についてご紹介させて頂きます。

エアマイクロの測定方法と構成品

測定方法については、空気(流量変化もしくは圧力変化による測定)・電気(空気の圧力変化を電圧変化に変換する方式)のいずれかの方法となります。

構成品は空気・電気共通で、

Ⅰ.表示器

Ⅱ.ジェット

Ⅲ.マスター(大範・小範)

Ⅳ.表示器とジェットを接続するホース

の4点になります。

ゲージと比較してエアマイクロを使用するメリット

  • ゲージとは異なり、測定値を表示器に表示させる事で、通・止ではなく製品寸法を数値化し測定できる事
  • ゲージや測定具とは異なり複数個所を同時に測定する事が可能であること

(但し、測定箇所分の表示器が必要になります)。

エアマイクロを使用する上でのデメリット

  • 測定できる公差幅が比較的狭い事
  • 汎用性が低く専用測定具となる事
  • 特に内径測定用のジェットに関しては、ワークとのクリアランスが狭いため、測定箇所に入れずらさがある事

各構成品について

構成品のそれぞれについて記載させて頂きます。

Ⅰ.表示器

表示器は株式会社東京精密様・マーポス株式会社様・株式会社第一測範製作所様・オヂヤセイキ株式会社様・SKS株式会社様(旧 日本電産シンポ株式会社様)など各社様から発売をされております。エアマイクロを御使用される場合は表示器をご準備頂けます様お願い申し上げます。

Ⅱ.ジェット

ワークを測定する部分のジェットには主に内径測定用ジェットと外径測定用ジェットの2種類がございます。内径測定用ジェットはプラグ上の形状になっているものが代表的な形状になります。

外径測定用ジェットはワークを挟み込む形状であったり、置台式でジェットの上に測定ワークを置く形状があります。いずれの形状でもワークの任意箇所を複数同時測定する事が可能です(但し、複数測定する場合は測定箇所分の表示器が必要になります)。

弊社ではⅠに記載させて頂きました各社様表示器に合わせたジェットを製作可能です。

Ⅲ.マスター(大範・小範)

ジェットで測定する際にワーク公差許容値の最大値及び最小値を設定する為にマスターを使用して上限・下限を設定します。

ワーク公差許容値の最大値を設定するものが大範となり、最小値を設定するものが小範となります。

弊社ではジェットの製作だけではなく、マスターのみの製作も対応可能です。

Ⅳ.表示器とジェットを接続するホース

ジェットを弊社で製作させて頂いた際はホースも付属してお送りさせて頂く事も可能です。

エアマイクロの測定方法

【空気で測定する方法】

一般に空気マイクロメータと称しているもので、空気の流量変化と圧力変化によって測定するタイプのものがあります。いずれも測定値は目視による確認となります。

流量変化による測定はJIS規格により規定されている流量式空気マイクロメータ表示器に接続するタイプです。

圧力変化による測定は各メーカーで異なる仕様の測定器となる為、ご注文の際には表示器のメーカー名・型式に応じた製作となります。

【空気を電気に変換して測定する方法】

一般に圧力変化を電圧変化に変換(A/E変換)することにより測定するものです。

この測定の特徴は、測定の自動化・デジタルによる測定値の表示等が可能となります。

この仕様も各メーカーで異なる仕様の測定器となる為、ご注文の際は表示器のメーカー名・型式に応じた製作となります。

エアマイクロを利用した基本的な測定箇所は、

内径・外径・平均径(内径・外径)・厚さ等

となります。

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