プラスチック樹脂成形品の検査に適したねじゲージとは?

プラスチック樹脂用ねじゲージの製作依頼が増加

最近では金属代替としてエンプラが様々な分野で使われています。例えばジュラコン樹脂やポリアセタール(POM)などのエンプラを用いて写真のようにねじを切った部品も製造されており、当社にもそれらのプラスチック樹脂成形品の検査に使用するためのねじゲージ製作のご依頼が増えています。

ゲージにも、樹脂製品の測定に適した設計ノウハウが必要

樹脂は柔らかく傷が付きやすい為、ゲージの設計にも細心の注意が必要となります。
当社ではお客様がゲージを使用する状況や環境、測定ワークの材質や形状などをヒヤリングし、例えばねじゲージの製品の入り口部分の面取り形状を測定するワークによって変化させて傷が付きにくくするなど、独自のノウハウをもとに当社として最善の提案をさせて頂いております。

 治具の設計風景

 

ゲージの設計製作につきましては、詳しくは、ゲージ・測定治具の設計製作をご覧下さい。

 


(参考)ねじで使用される樹脂の一例

ジュラコン樹脂:

一般的にはポリアセタールやアセタール樹脂と呼ばれており、耐衝撃性や耐摩耗性に優れたプラスチック。引張強さ、弾性、耐摩耗性に優れた機械的性質をもつ。自己潤滑性があるため、特に金属との摩擦係数が低いという性質からベアリングにも使われる。寸法安定性にも優れており精密部品にも使用される。

 

ポリアセタール(POM):

耐磨耗性に優れた素材で、自己潤滑性がある。また剛性や靭性といった機械的特性にも優れ、高い温度安定性を持つ。主なもの用途としてギヤ(歯車)やベアリングなどに使用されることが多い。

 

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