FC25材の平面研削・研磨(ラップ)・内径外径・ねじ研削加工はお任せください!

大古精機では精密ゲージ設計製作の加工技術・検査能力を活かして、精密研削加工を行なっております。

大古精機では、これまでの実績をもとに独自に加工条件を設定し、試作を行なっておりますので、FC25材の平面研削加工、研磨(ラップ)加工、内径外径加工、ねじ研削加工につきましても是非ご相談ください。

大古精機の精密研磨加工の詳細については、こちらをご覧ください。

FC25材とは

「FC25材」は、一般的に灰色鋳鉄(Gray Cast Iron)の一種で、日本工業規格(JIS)において「FC250」として規定されています。FC25材は、優れた鋳造性と機械加工性を持ち、多くの工業用途で使用されています。

特徴

  1. 鋳造性:
    • 鋳造性が良く、複雑な形状の部品を一体で製造することができます。これにより、製造コストを低減できます。
  2. 機械加工性:
    • 機械加工性が良好で、切削や研削などの加工が容易です。高い加工精度が求められる部品にも適しています。
  3. 振動吸収性:
    • 振動吸収性に優れており、工作機械のベースやエンジンブロックなど、振動が問題となる用途に適しています。
  4. 耐摩耗性:
    • 耐摩耗性があり、摩耗しやすい部品や摩擦が生じる部分にも適しています。
  5. 価格:
    • 鉄鋼材の中で比較的安価であり、コストパフォーマンスが高いです。

化学成分

FC25材(FC250)の主な化学成分は以下の通りです。

  • 炭素(C): 3.0~3.6%
  • シリコン(Si): 1.8~2.8%
  • マンガン(Mn): 0.5~1.0%
  • リン(P): 0.1%以下
  • 硫黄(S): 0.1%以下

機械的性質

FC25材(FC250)の主な機械的性質は以下の通りです。

  • 引張強さ: 250 N/mm²以上
  • 硬度: 150~220 HB(ブリネル硬度)

規格

FC25材は、日本工業規格(JIS G5501)において規定されています。この規格には、化学成分、機械的性質、試験方法などが詳細に記載されています。

利用例

FC25材は、その優れた特性から、さまざまな用途で使用されています。

  • 工作機械のベース: 振動吸収性が求められる部品。
  • エンジンブロック: 耐摩耗性と振動吸収性が重要な自動車部品。
  • プーリーやホイール: 耐摩耗性が必要な部品。
  • ポンプやバルブ: 腐食抵抗性が求められる流体機器の部品。
  • 建設機械部品: 耐久性が求められる重機部品。

製造プロセス

  1. 溶解:
    • 鉄を高炉や電気炉で溶解し、必要な合金元素を添加します。
  2. 鋳型作成:
    • 砂型や金型を使用して、製品形状の鋳型を作成します。
  3. 鋳造:
    • 溶解した金属を鋳型に注入し、冷却して凝固させます。
  4. 加工:
    • 鋳造後、必要に応じて機械加工や表面処理を行い、最終製品を完成させます。

まとめ

FC25材(FC250)は、その優れた鋳造性、機械加工性、振動吸収性、耐摩耗性から、多くの産業分野で重要な役割を果たしています。特に、工作機械のベースやエンジンブロックなど、高い耐久性と精度が求められる用途で広く利用されており、コストパフォーマンスが高いため、幅広い用途に適しています。

精密研磨加工・ラップ加工

大古精機の精密加工/測定技術を活かし、精密研磨加工、ラップ加工を請け負います。