精密研削加工|砥石ドレス(ドレッシング)とは
精密研削加工に必須の砥石ドレス(ドレッシング)の基礎知識についてまとめてみましたので、皆様のご参考になれば幸いです。
砥石ドレス(ドレッシング)とは
砥石(グラインディングホイール)の表面を整え、切削性能や精度を維持するために行うメンテナンス作業です。砥石を使っていると、削りカスが詰まって切れ味が落ちたり、表面が摩耗して形状が変わったりするため、ドレッシングで表面をリフレッシュし、正確な形状に整える必要があります。
砥石ドレッシングの目的
- 切削性能の回復
- 研削作業を続けると、砥石の表面に削りカスが詰まる(目詰まり)ことで、研削力が低下します。ドレッシングによって砥石表面がリフレッシュされ、切削性能が回復します。
- 砥石の形状修正
- 研削を続けていると、砥石の表面が偏磨耗し、正確な形状を維持できなくなることがあります。ドレッシングによって砥石の形状を修正し、精密な加工ができるように整えます。
- 仕上げ品質の維持
- ドレッシングを行うことで、砥石の表面が一定の粗さに保たれるため、均一で滑らかな仕上げが得られます。特に高精度な仕上げが求められる加工において、ドレッシングは重要です。
砥石ドレッシングの方法
砥石の材質や用途に応じて、さまざまなドレッシング手法が使用されます。一般的な方法には以下のものがあります:
- ダイヤモンドドレッサー
- ダイヤモンドを使用して砥石表面を削り、目詰まりや偏磨耗を除去します。特に硬度の高い砥石(CBNやダイヤモンド砥石)に対して使用され、細かく正確なドレッシングが可能です。
- ロータリードレッサー
- 回転するドレッサーを使用して、砥石の形状を精密に整えます。複雑な形状のドレッシングにも対応でき、主にCNC機械などで自動的に行われることが多いです。
- ブレイクドレッサー
- 手動で行う簡易的な方法で、砥石表面の軽い目詰まりを取り除くために使います。砥石の目詰まりが軽度な場合に適しています。
ドレッシングの頻度
ドレッシングの頻度は、使用している砥石の種類や加工の種類によって異なりますが、砥石の切れ味が落ちたり、加工精度が低下したと感じた時が目安です。また、自動化されたCNC研削盤では、加工サイクルごとにドレッシングがプログラムされている場合もあります。
砥石ドレッシングは、精密加工や長時間の使用において必須のメンテナンスであり、適切に行うことで砥石の寿命も延び、加工精度も向上します。
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