ブロックゲージとは
ブロックゲージ(ブロックゲージ、あるいはゲージブロック)は、非常に高精度な長さの基準器具です。主に機械加工や計測機器のキャリブレーション(校正)に使用されます。これらは、高精度な寸法測定が要求される場面で使用され、製造業や工業において重要な役割を果たしています。
ブロックゲージの特徴
- 材質
- ブロックゲージは通常、硬化鋼、セラミック、または超硬合金などの素材で作られています。これにより、耐摩耗性と寸法安定性が確保されます。
- 寸法精度
- ブロックゲージは非常に高い寸法精度を持ちます。標準的な精度は±0.5マイクロメートル(μm)程度ですが、より高精度なものでは±0.1μm以下の精度も実現されています。
- 寸法の種類
- ブロックゲージは、異なる長さのものがセットになっており、通常は1mmから100mm以上の範囲で様々な長さのゲージが含まれています。これらを組み合わせることで、必要な寸法を得ることができます。
ブロックゲージの使い方
ブロックゲージの基本的な使い方は、複数のブロックを組み合わせて目的の長さを得ることです。以下に、具体的な手順を示します。
- ゲージの選択
- 必要な寸法に最も近いブロックを選びます。例えば、22.37mmが必要な場合、20mm、2mm、0.37mmのブロックを選びます。
- ワリング
- ブロックゲージは「ワリング(wringing)」と呼ばれる手法で組み合わせます。これは、ブロックの表面を非常に滑らかにすることで、分子間力によりブロック同士が密着する現象を利用します。
- ワリングを行うには、ブロックゲージの表面を清潔にし、油分や埃を取り除きます。次に、ブロックを軽く押し付けながらずらすようにして滑らせます。これにより、ブロック同士が強く密着します。
- 組み合わせの確認
- 必要な寸法になるようにブロックを正確に組み合わせます。組み合わせた後は、キャリパーやマイクロメーターなどの高精度な測定器具を使用して寸法を確認します。
- 使用例
- 組み合わせたブロックゲージを基準として使用し、測定対象物の寸法を確認します。例えば、マイクロメーターの校正や、機械加工時の寸法チェックに利用します。
保管と取り扱い
- 清掃
- ブロックゲージを使用した後は、必ず清掃を行います。油分や埃が付着したままだと、次回使用時の精度に影響を与えます。
- 保管
- ブロックゲージは専用のケースに保管します。ケースは通常、ブロックを個別に収納できるようになっており、振動や衝撃から保護します。
- 取り扱いの注意
- ブロックゲージは非常に精密な工具ですので、取り扱いには細心の注意が必要です。落としたり、強い衝撃を与えると精度が損なわれる可能性があります。
ブロックゲージの校正
ブロックゲージ自体の精度を維持するためには、定期的な校正が必要です。校正は、国家標準機関や認定校正機関で行われ、高度な計測器を用いてブロックの寸法を確認します。
ブロックゲージは、機械加工や製造現場での精密測定に不可欠なツールです。その高い精度と信頼性により、多くの業界で広く使用されています。
なお当社ではブロックゲージは校正されたものを使用し、受託加工品も「検査成績表」とともに、「校正証明書」、「トレーサビリティ体系図」を添付して納品いたします。
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