ガイドブッシュ量産加工における社内不具合と対策事例

大古精機では一品物の受注生産の他に、ガイドブッシュ&ピンなどの精密部品の全加工での量産対応も行っています。

今回は過去に発生したガイドブシュの社内不具合と対策事例をご紹介したいと思います。

不具合内容

商品:ガイドブッシュ
不具合内容:真円度未達
要求仕様:真円度1.3μm

発生原因

今回の製品で真円度を左右する工程は、ホーニングM/Cの研削加工最終仕上げとなる。
ホーニングM/Cによる研削最終仕上げ時に使用するマンドレルの不具合により不良品が発生。

最終検査への流失原因

現状工程はロット生産(100個)
①ホーニングM/C最終仕上げ→②外径の研削仕上げ→③外径仕上げ後の最初と最後の1個に対し真円度を測定している。

真円度測定器

上記だと①による不良品分布バランスが②工程に移動した時にシャッフルされてしまい③測定時に流失率が高まる。
・ロット内の全てが不良であれば流失しない。
・途中から不良発生した場合②でシャッフルされると不良品分布が崩れる。(今回の案件であれば、ロット後半ほど悪い状態であるはず)

後工程への流出対策

ホーニングM/C最終仕上げ時にロット100個内で、最初の1個、50個目、最後の1個に対し検査を実施する。
この方法であれば外径仕上げに行く前に不良品の流失を削減できる。(前述のように、本案件の様な不良はロット内後半になればなるほど状態が悪化すると思われる)
また外径仕上げ後に従来の取り決めに従って、内外径真円度、同軸度を測定する事で不良品流失率を改善する。

精密研削・研磨加工は大古精機にご相談ください

恥ずかしながら今回は弊社の不具合対応事例についてご紹介させて頂きました。不具合発生時の対応力でその会社の実力を推し量ることができるかと存じますので、この記事が弊社へのご相談の際の参考になれば幸いです。

弊社の加工実績や加工体制など詳細についてはこちらをご覧ください。

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