【細穴加工の最前線】0.1mm以下の極小穴を実現する微細放電技術とは|精密加工現場から

細穴加工(微細穴放電加工)は、医療・半導体・精密機器分野で不可欠な加工技術です。中でも、直径0.1mm以下の穴を傾斜面・球面・深穴などに高精度であけるには、特殊な技術と熟練のノウハウが求められます。

本記事では、難削材や異形状ワークへの超精密な微細穴加工技術を詳しくご紹介します。

細穴加工とは? その用途と技術的な課題

「細穴加工」とは、Φ0.5mm以下の微細な穴を金属や樹脂などに加工する技術を指します。近年では、より微細化が進み、Φ0.1mm以下の加工ニーズも一般的に。

課題として挙げられるのは:

  • 加工深さに対する穴径が極端に小さい(深穴)
  • 曲面や斜面、ネジ底などのアクセス困難な部位への加工
  • チタンやモリブデン、超硬などの難削材への対応

こうした課題をクリアするには、放電加工機の精度だけでなく、それを操る人の「手業」と加工ノウハウが不可欠です。

人の手が決める、微細穴の精度と品質

この現場の特長は、熟練の技術者による手作業の微調整です。電極摩耗や火花の状態を「見て・聞いて・感じて」コントロールし、加工機を超える繊細な制御を実現しています。

このアナログな判断力こそが、一般的なNC加工では再現できない仕上がりにつながっており、リピート依頼の大半は「他で断られた案件」です。

多様な素材・形状への対応力|斜面・球面・止まり穴にも

対応実績のある素材や加工条件:

項目 内容
対応素材 ステンレス、チタン、インコネル、モリブデン、超硬、樹脂 他
穴径 Φ0.05mm~Φ0.5mm
形状 斜面、球面、ネジ部底、鏡面ワーク など
穴の種類 通し穴、止まり穴、深穴(L/D>200

 

試作・小ロット・加工コーディネートにも対応

「細穴加工だけお願いしたい」「材料手配から全加工を任せたい」など、柔軟なニーズにも対応可能です。ワイヤーカット・型彫放電・精密切削加工との連携も可能で、試作開発段階の加工パートナーとして多くの実績があります。

精密研磨加工、精密研削加工は大古精機にお任せください!

大古精機では、「創業90年の老舗のゲージ屋にしかできない精密研磨加工、精密研削加工」の受託を得意としており、ゲージ製作と同じ加工設備・職人による精密研磨を行い、ゲージと同じレベルの検査を行い、受託加工においても「精度保証」を行っております。

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