面粗度とは
精密研磨加工、研削加工で重要となる面粗度について、改めて取りまとめて解説させて頂きます。
面粗度(めんそど)とは
材料の表面の平滑さや粗さを定量的に評価するための指標です。
機械加工や製造工程において重要な品質特性の一つであり、製品の性能や寿命、機能性に大きな影響を与える要素です。面粗度は、通常、表面の微細な凹凸や波形を評価するために使用されます。
面粗度の評価方法
面粗度の評価にはいくつかの方法がありますが、代表的なものには以下の3つがあります。
- 算術平均粗さ (Ra)
- Raは、表面の凹凸の平均高さを算出する方法です。測定範囲内の各点の高さの絶対値の平均を求めます。最も一般的に使用される指標です。
- 最大高さ (Rz)
- Rzは、測定範囲内の最高点と最低点の差を求める方法です。これは、表面の粗さのピークと谷の差を示すため、表面の極端な変動を把握するのに適しています。
- ピーク・トゥ・バレーの高さ (Rt)
- Rtは、表面の最高点から最低点までの垂直距離を測定する方法です。これは、表面全体の粗さを反映するため、特定の加工方法や仕上げの品質を評価する際に使用されます。
測定方法
面粗度を測定する方法には、接触式と非接触式があります。
- 接触式測定
- スタイラス(探針)を使用して表面をなぞり、その変位を検出する方法です。代表的な装置には、面粗さ計や輪郭形状測定器があります。接触式測定は高い精度が得られますが、表面に微細な傷を付ける可能性があります。
- 非接触式測定
- 光学的な方法やレーザーを使用して表面の凹凸を測定する方法です。代表的な装置には、レーザー干渉計や白色干渉計があります。非接触式測定は、表面を傷つけずに測定できる利点がありますが、装置のコストが高い場合があります。
面粗度の重要性
面粗度は、以下のような多くの要素に影響を与えるため、製造業や品質管理において非常に重要です。
- 機械的特性
- 表面粗さが摩擦、摩耗、疲労強度に影響を与えるため、部品の耐久性や寿命に直接関係します。
- 接触性能
- 表面の平滑さが、接触する部品同士の接触面積や接触抵抗に影響します。例えば、シール性や導電性が求められる部品では、面粗度が重要な役割を果たします。
- 美観
- 製品の外観品質にも影響します。特に消費者製品や装飾品では、表面の見た目が重要です。
- 機能性
- 流体の流れや熱伝導など、表面の特性が製品の機能に影響を与える場合があります。
面粗度の適切な管理と制御は、製品の品質向上、信頼性の確保、製造コストの削減につながります。製造工程でのモニタリングや品質管理において、面粗度の測定と評価は欠かせない要素です。
表面粗さの記号
一般的には、三角記号(旧JIS)あるいは表面性状のパラメータ(RaやRz)などを記入し、その後に数値を入れます。三角記号の表記方法は以下の通りです。
~ :Ra50~100(特に規定しない)
▽ :Ra25 Ry100 Rz100
▽ :Ra12.5 Ry50 Rz50
▽▽ :Ra6.3 Ry25 Rz25
▽▽ :Ra3.2 Ry12.5 Rz12.5
▽▽▽ :Ra1.6 Ry6.3 Rz6.3
▽▽▽ :Ra0.8 Ry3.2 Rz3.2
▽▽▽ :Ra0.4 Ry1.6 Rz1.6
▽▽▽▽ :Ra0.2 Ry0.8 Rz0.8
▽▽▽▽ :Ra0.1 Ry0.4 Rz0.4
▽▽▽▽ :Ra0.05 Ry0.2 Rz0.2
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