精密研削加工| 研削設備紹介:ワイヤー放電加工機 SL400P 高精度仕様

 

大古精機の精密研削設備について各種ご紹介させて頂きます。

弊社所有のワイヤー放電加工機

メーカー:ソディック
型式:SL400P 高精度仕様
加工範囲:400x300x150
加工製品:テンプレート キー溝加工 スリ割り加工 etc

ワイヤー放電加工機について

ワイヤー放電加工機(ワイヤーほうでんかこうき)は、金属などの電気を通す材料を加工するための機械で、特に精密な形状や複雑な切削を必要とする場面で使用されます。この機械は、電気的な放電現象を利用して素材を加工します。


ワイヤー放電加工の仕組み

  1. 加工方法の基本原理
    ワイヤー放電加工は、電気を通す素材(被加工材)と細い金属製のワイヤー(電極ワイヤー)との間に電気的な放電を発生させ、放電によって生じる熱で素材を融解・蒸発させて加工を行います。
    • 放電はワイヤーと被加工材の間に微小な隙間(数ミクロン)を保ちながら連続的に発生します。
    • ワイヤー自体は被加工材を直接接触せず、非接触型の加工方法です。
  2. ワイヤーの役割
    ワイヤーは電極の役割を果たし、加工中に消耗します。一般的には真鍮や銅などの金属が使用され、高精度を求められる場面ではコーティングされた特殊なワイヤーも使われます。
  3. 加工液の使用
    加工には絶縁性のある加工液(通常は水または専用の油)が使用されます。この液体は以下の役割を果たします:
    • 放電時に発生する熱を冷却。
    • 放電で生じた加工屑を洗い流す。
    • 放電の安定性を保つ。

特徴と利点

  1. 高精度な加工
    ワイヤー放電加工は非常に細かい形状や高精度な仕上げを実現できます。微細な溝や角部、複雑な形状の切断に適しています。
  2. 非接触加工
    工具が被加工材に接触しないため、工具の摩耗が少なく、硬度の高い材料でも加工が可能です。
  3. 熱影響が少ない
    加工中の熱が加工材全体に広がらないため、熱変形が少なく、寸法精度が保たれます。
  4. 難削材の加工が可能
    超硬合金やチタンなど、従来の切削加工が困難な材料も加工可能です。

用途

ワイヤー放電加工機は、以下のような産業で広く利用されています:

  • 金型製作:プレス金型や射出成形用金型の製造。
  • 航空宇宙産業:複雑な形状の部品の製造。
  • 医療機器:小型で高精度な部品の製作。
  • 半導体製造:微細な加工が必要な部品や装置の加工。

主な種類

  1. 直線切断型
    主に直線的な切断や単純形状の加工に適しています。
  2. 多軸制御型
    3次元的な複雑な形状の加工が可能です。CNC(コンピュータ数値制御)を搭載した機種が一般的です。
  3. 高精度型
    精密加工用に特化しており、ナノレベルの精度が求められる場合に使用されます。

課題と注意点

  • 加工速度の制限:切削速度が比較的遅いため、大量生産には向いていません。
  • 材料制限:電気を通さない非導電性の材料は加工できません。
  • 加工コスト:高精度加工が可能な反面、使用するワイヤーや加工液のコストがかかります。

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大古精機では、「創業90年の老舗のゲージ屋にしかできない精密研磨加工、精密研削加工」の受託を得意としており、ゲージ製作と同じ加工設備・職人による精密研磨を行い、ゲージと同じレベルの検査を行い、受託加工においても「精度保証」を行っております。

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