インバー材とは|精密研削加工

精密研削加工の材料としてインバー材に対するお問合せやご相談が増えてきております。大古精機でもインバー材の精密研削、精密研磨加工に取り組んでおりますので、是非お問合せください。

今回は、インバー材に関する情報を取りまとめてみましたので、皆様の参考になれば幸いです。

インバー材とは

インバー材は、温度変化による膨張が非常に少ない特殊な合金のことです。

その名の通り、温度が変わってもほとんど形を変えないという特徴を持っています。このため、精密機器や科学機器など、温度変化の影響を受けやすい製品の製造に欠かせない素材となっています。

インバー材の特徴

  • 極めて低い熱膨張率: 普通の金属は温度が上がると膨張しますが、インバー材はほとんど膨張しません。この特性が、精密機器の製造に活かされています。
  • 高い寸法安定性: 温度変化による寸法の変化が極めて小さいため、精密な寸法を要求される部品に適しています。
  • 高い耐熱性: 高温環境下でも安定した性能を発揮します。

インバー材の成分

インバー材は、主に鉄、ニッケル、マンガン、炭素を主成分としています。これらの金属の割合を調整することで、熱膨張率を極めて低くすることができます。

インバー材の用途

インバー材は、その特徴を活かして、様々な分野で利用されています。

  • 精密機器: 時計、測定器、光学機器など、高精度が要求される機器の部品に多く使用されています。
  • 半導体製造装置: 微細な回路パターンを形成する際に、温度変化による寸法変化を最小限に抑えるために使用されます。
  • 航空宇宙産業: 温度変化が激しい宇宙空間や航空機内で使用される部品に用いられます。
  • 医療機器: MRI装置など、高精度な測定を必要とする医療機器の部品にも使用されます。

インバー材のメリットとデメリット

メリット デメリット
極めて低い熱膨張率 加工が難しい
高い寸法安定性 高価
高い耐熱性 供給量が限られている

 

スーパーインバー材とはインバー材とスーパーインバー材の違いの記事もご覧ください。

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